揮発性有機化合物(VOC)測定

VOCの排出抑制のサポートを行います

SPM(浮遊粒子状物質)及び光化学オキシダントの原因となるVOCの工場・事業場からの排出抑制を目的とする大気汚染防止法の一部を改正する法律が2006年に全面的に施行されました。
当社は、環境調査・分析、ばい煙測定及び解析などで培った豊富な経験と実績に基づいた確かな揮発性有機化合物測定サービスを提供します。

シックハウス症候群の原因の一つである揮発性有機化合物(VOC)の室内空気環境測定はこちら

VOC削減対策の枠組み

法による直接規制+自主的取組み=ベストミックス

VOC削減対策は、法による直接規制と、自主的取り組みを適切に組み合わせる手法を基本としています。自主的取り組みを評価・促進しつつ、大気環境への影響の大きな施設については、シビルミニマム(自治体が住民のために保障しなければならないとされる最低限度の生活環境基準)の観点から法規制を行う、ベストミックスを実現しています。

ベストミックスの図

規制の内容

規制対象となるVOC排出事業者

課せられている義務

  • VOC排出施設の届出義務(県・大防法政令市への届出)
  • 排出基準の順守義務
  • VOC濃度の測定義務(年1回以上)

※6施設類型・大規模施設(下記規制対象となるVOC排出施設及び排出基準を参照)

ベストミックスの図

規制対象外となるVOC排出事業者

対象の施設や設備

  • 中小規模の施設
  • 規制対象外の施設類型
  • 排出口以外の開口部
  • 屋外塗装作業など、施設以外からのVOCの揮発や飛散

取り組みの主体

  • 事業所、企業、業界団体など最もふさわしい主体ごと

取り組み内容の例

  • 原材料または製品の低VOC化
  • 工程の改善・改良およびVOC過去装置の導入など
事業所のイメージ図

規制対象となるVOC排出施設及び排出基準

VOC排出施設 規模要件 排出基準
塗装施設(吹付塗装に限る) 排風機の排風能力
100,000㎥/時以上のもの
自動車製造の用に供する塗装施設(吹付塗装に限る)  
・既設 700ppmC
・新設 400ppmC
その他の塗装施設(吹付塗装に限る) 700ppmC
塗装の用に供する乾燥施設
(吹付塗装及び電着塗装に係るものを除く)
送風機の送風能力
10,000㎥/時以上のもの
木材・木製品(家具を含む)の製造の用に供するもの
1,000ppmC
その他のもの 600ppmC
接着の用に供する乾燥施設
(木材・木製品の製造の用に供する施設及び下欄に掲げる施設を除く)
送風機の送風能力
15,000㎥/時以上のもの
1,400ppmC
印刷回路用銅張積層板、合成樹脂ラミネート容器包装、粘着テープ・粘着シート又は剥離紙の製造における接着の用に供する乾燥施設 送風機の送風能力
5,000㎥/時以上のもの
1,400ppmC
グラビア印刷の用に供する乾燥施設 送風機の送風能力
27,000㎥/時以上のもの
700ppmC
オフセット輪転印刷の用に供する乾燥施設 送風機の送風能力
7,000㎥/時以上のもの
400ppmC
化学製品製造の用に供する乾燥施設 送風機の送風能力
3,000㎥/時以上のもの
600ppmC
工業製品の洗浄施設
(洗浄の用に供する乾燥施設を含む)
洗浄剤が空気に接する面の面積が5㎡以上のもの 400ppmC
ガソリン、原油、ナフサその他の温度37.8度において蒸気圧が20キロパスカルを超える揮発性有機化合物の貯蔵タンク
〔密閉式及び浮屋根式(内部浮屋根式を含む)のものを除く〕
1,000kl以上のもの (ただし、既設の貯蔵タンクについては、容量が2,000kl以上のものは排出基準を適用) 60,000ppmC

揮発性有機化合物測定の概要

揮発性有機化合物(VOC)測定においては、現地にて対象ガスの採取を行い、持ち帰り分析を行うことが基本ですが、現地に分析計を持ち込み連続的に監視することも可能です。(防爆地域内は不可)

【実施事項】

  • 条件測定(ガスの温度、水分、流速など)
  • 機器分析(VOC計)アナテック・ヤナコ製EHF-770(FID方式)

測定所要時間:約1時間程度(条件測定含む)

必要に応じて成分分析(ガスクロマトグラフ法)や、低減対策のための現状把握、改善効果の検証、工程別の発生量などの測定も可能です。

  • 揮発性有機化合物測定の概要

よくあるご質問

作業時間が20分以内に終わってしまう場合はどうすれば良いですか?

多少短くても1工程として採取しますので測定可能です。

測定孔がありませんが測定は可能ですか?

最終排出口が屋上等で安全な状態であれば出口での採取は可能です。

測定孔はどのくらいの大きさが必要ですか

内径20mm以上の大きさが必要です。

このサービスが目指すSDGs

すべての人に健康と福祉を 質の高い教育をみんなに 安全な水とトイレを世界中に 住み続けられるまちづくりを つくる責任つかう責任 パートナーシップで目標を達成しよう

オオスミのSDGsへの取り組み