2024.10.23
アスベスト調査の動向2024
オオスミでは、専門性の高い技術者が長年培ってきた技術を駆使し、アスベスト調査・コンサルティングから、図面・目視調査、含有分析、工事中の粉じん濃度測定など一貫した対応を行います。
業界屈指の技術者によるアスベスト採取講習会なども行いますので、ご相談ください。
作業環境測定機関登録 神奈川労働局14-18
目視
分析
アスベスト問題への迅速な対応が求められる中、建築物等の解体工事やアスベスト除去工事等による周辺のアスベスト粉じんの飛散や工事従事者の健康障害の防止を図るため、石綿障害予防規則をはじめ各種法令による規制が強化されています。
2020年(令和2年)10月施行済み
労働安全衛生法ケイカル板第1種を破砕、切断する作業は養生の義務化
2021年(令和3年)4月施行済み
事前調査方法の明確化(調査結果の記録と保存・図面目視調査の実施)
2022年(令和4年)4月施行済み
解体・改修工事に係る事前調査結果等の届出制度の新設(電子申請)
2023年(令和5年)10月1日施行済み
事前調査、分析調査を行う者の資格要件新設
解体・改修範囲のアスベスト含有・不含有の明確化を行います。
事前調査(図面・目視)を実施することで、分析の調査費用を確定することができます。
建物の書面にてアスベストを使用していそうな建材を調査します
有資格者(最終頁参照)が現地に赴き、建物内の全室及び点検口内等を対象に、アスベスト含有の疑いがある建材かを確認します。
図面・目視調査のみの場合は此処で報告書の作成となります。
有資格者が指示したところを採取いたします。
注意:2023年(令和5年)10月1日からは、採取場所の指示は有資格者が行う必要があります。
※飛散防止のため
1試料あたり(原則)成形板、塗材:100cm2の大きさで3か所から採取 吹付材:10cm3の大きさで3か所から採取
※混合せず、代表した1ヶ所の評価になります。
※1法の層別分析の場合、1ヶ所1検体です。3ヶ所取りの場合は3検体扱いとなります。
アスベスト建材とは、アスベストの含有量が0.1%(重量比)を超える建材です。
どの分析方法で行うかは、求められる仕様により異なります。
横スクロールできます⇔
分析方法 | 分析方法 の種類 |
使用する装置 | 対応する 国際規格 |
備考 |
---|---|---|---|---|
JIS A 1481-1 (1法) |
定性分析 アスベストの 有無を判定 |
実体顕微鏡・ 偏光分散顕微鏡 |
ISO 22262-1 |
層別に結果が分かるので、主に吹付や外壁の分析に利用されます※ |
JIS A 1481-2 (2法) |
X線回折装置・ 位相差分散顕微鏡 |
─ | 原則、JIS法に基づき同一建材3か所から採取した試料を混合して分析するため、 製造段階におけるバラツキも考慮した分析結果となります※ |
|
JIS A 1481-3 (3法) |
定量分析 アスベストの 含有量を算出 |
X線折回折装置 | ─ | |
JIS A 1481-4 (4法) |
実体顕微鏡・ 偏光分散顕微鏡 |
ISO 22262-2 |
||
JIS A 1481-5 (5法) |
X線回折装置 | ISO 22262-3 |
分析結果を一覧表にて速報いたします。
分析結果 速報の見本
JIS A1481-1
建物のアスベスト含有建材使用箇所の有無を把握し、含有が懸念される建材を使用している部屋の気中濃度(浮遊状況)などを確認します!
事前調査とは何ですか。
自社で採取を行い、分析のみの依頼でも問題はありませんか。
見積依頼に必要な情報は何ですか。
アスベストに関する法的規制にはどのようなものがありますか。
解体・改修に係る関係法令 | 維持管理に係る関係法令 | 不動産取引に係る関係法令 | |
---|---|---|---|
労働安全衛生法(厚生労働省) | 〇 | 〇 | 〇 |
石綿障害予防規則(厚生労働省) | 〇 | 〇 | 〇 |
作業環境測定法(厚生労働省) | 〇 | 〇 | |
じん肺法(厚生労働省) | 〇 | 〇 | |
大気汚染防止法(環境省) | 〇 | 〇 | 〇 |
廃棄物の処理及び清掃に関する法律(環境省) | 〇 | ||
建築基準法(国土交通省) | 〇 | ||
宅地建物取引業法(国土交通省) | 〇 | ||
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(国土交通省・環境省) | 〇 | ||
住宅の品質確保の促進等に関する法律(国土交通省) | 〇 | 〇 |
定性分析と定量分析の違いを教えてください。
アスベスト分析方法の1481-1~1481-4 それぞれの違いを教えてください
分析方法 | 分析方法の種類 | 使用する装置 | 対応する国際規格 | 備考 |
---|---|---|---|---|
JIS A 1481-1 | 定性分析 (アスベストの有無を判定) 2種類から選択 |
実体顕微鏡・ 偏光顕微鏡 |
ISO 22262-1 | 層別分析可能 |
JIS A 1481-2 | X線回折装置・ 位相差分散顕微鏡 |
― | 日本独自分析方法 | |
JIS A 1481-3 | 定量分析 (アスベストの含有量を算出) 2種類から選択 ※3法が多い |
X線回折装置 | ― | 日本独自分析方法 |
JIS A 1481-4 | 実体顕微鏡・ 偏光顕微鏡 |
ISO 22262-2 | ― |
アスベスト調査(営業・技術・品質)への評価コメント
※アンケート実施時期 2023年2月 他
規制強化により、すべての部材に対し事前調査が必要!!
法改正の重要なポイントや調査の流れを分かりやすくまとめた、アスベスト調査ガイドブックをご用意しています。 ガイドブックをご希望の方は、オオスミ営業担当者までご依頼ください。