悪臭調査

「臭気指数」及び「特定悪臭物質」を測定します

悪臭防止法や各自治体の条例においては、工場その他の事業場における事業活動に伴って発生する悪臭についての規制が設けられています。 規制の対象とされているのは、「臭気指数」及び「特定悪臭物質」 です。当社は工場その他の事業場における特定悪臭物質及び臭気指数を調査・測定します。また、においの原因調査・特定もいたします。

悪臭調査・対策

悪臭防止法

悪臭は「悪臭防止法」に基づき、各自治体の長が指定した規制地域内のすべての工場・事業所が規制の対象となります。
評価方法としては各自治体ごとに特定悪臭物質(22項目)か臭気指数(嗅覚を用いた測定法)のいずれかが定められています。また、規制基準として以下の3基準が定められています。

  1. 敷地境界線上の規制基準(1号基準)
  2. 気体排出口の規制基準(2号基準)
  3. 排出水の規制基準(3号基準)
悪臭防止法

臭気指数(濃度)測定

臭気指数とは、人間の嗅覚によってにおいの程度を数値化したもので、特定悪臭物質(22物質)以外の臭気を発するすべての物質が対象となり、臭気の質ではなく、臭気の強さで評価するものです。
「良いにおい」と感じられるものでも、その臭いの強さが高いほど臭気指数(濃度)は高くなります。 定期的な測定の義務はありませんが、各地方自治体の長が指定した規制地域内のすべての工場・事業所が規制対象となっており、周辺環境に配慮した取り組みが求められています。

臭気指数(濃度)とは

臭気指数とは、人間の嗅覚によってにおいの程度を数値化したものです。においのついた空気や 水をにおいが感じられなくなるまで無臭空気(無臭水)で薄めたときの希釈倍数(臭気濃度)を 求め、その常用対数を10倍した数値で表します。
臭気指数=10×Log(臭気濃度)
臭気を100倍に希釈したとき、大部分の人がにおいを感じられなくなった場合、臭気濃度は100、その臭気指数は20となります。なお、臭気を30倍に希釈したときの臭気指数は15、 臭気を10倍に希釈したときの臭気指数は10となります。

臭気指数(濃度)の測定

臭気指数(濃度)の測定は、敷地境界線や気体排出口の場合、三点比較式臭袋法という人の嗅覚による測定方法で行います(排出水の場合は三点比較式フラスコ法)。
工場や事業所などで試料採取を行い、試料を分析室に持ち帰ります。
3個の無臭空気を入れた「臭い袋」を用意し、そのうち一つに試料を入れて「臭う」「臭わない」の判定をする方法で、6人以上の正常な嗅覚の人が判定にあたります(写真参照)。
試料を希釈しながら判定を繰り返し、臭いを感じなくなるまでの希釈倍率に基づき臭気指数を算出します。

臭気指数及び臭気排出強度の算定の方法(環境省)

臭気指数(濃度)の測定三点比較式臭袋法による判定試験の実施

特定悪臭物質濃度測定

特定悪臭物質とは、不快なにおいの原因となり、生活環境を損なうおそれのある物質であり、現在22物質が指定されています。定期的な測定の義務はありませんが、各地方自治体の長が指定した規制地域内のすべての工場・事業所が規制対象となっており、周辺環境に配慮した取り組みが求められています。

特定悪臭物質(22物質)の種類

No 物質名 規制濃度[ppm] においの種類
1 アンモニア 1~5 し尿のようなにおい
2 メチルメルカプタン 0.002~0.01 腐った玉ねぎ臭
3 硫化水素 0.02~0.2 腐った卵臭
4 硫化メチル 0.01~0.2 腐ったキャベツ臭
5 二硫化メチル 0.009~0.1 腐ったキャベツ臭
6 トリメチルアミン 0.005~0.07 腐った魚臭
7 アセトアルデヒド 0.05~0.5 刺激的な青ぐさ臭
8 プロピオンアルデヒド 0.05~0.5 刺激的な甘酸っぱい焦げ臭
9 ノルマルブチルアルデヒド 0.009~0.08 刺激的な甘酸っぱい焦げ臭
10 イソブチルアルデヒド 0.02~0.2 刺激的な甘酸っぱい焦げ臭
11 ノルマルバレルアルデヒド 0.009~0.05 むせるような甘酸っぱい焦げ臭
12 イソバレルアルデヒド 0.003~0.01 むせるような甘酸っぱい焦げ臭
13 イソブタノール 0.9~20 刺激的な発酵臭
14 酢酸エチル 3~20 刺激的なシンナー臭
15 メチルイソブチルケトン 1~6 刺激的なシンナー臭
16 トルエン 10~60 ガソリン臭
17 スチレン 0.4~2 都市ガス臭
18 キシレン 1~5 ガソリン臭
19 プロピオン酸 0.03~0.2 刺激的な酸っぱい臭
20 ノルマル酪酸 0.001~0.006 汗臭い臭
21 ノルマル吉草酸 0.0009~0.004 むれた靴下臭
22 イソ吉草酸 0.001~0.01 むれた靴下臭

特定悪臭物質の種類ごとに試料採取方法・分析方法が異なります。各物質の測定方法は「特定悪臭物質の測定の方法」に定められています。

特定悪臭物質(22物質)の測定方法

No 物質名 試料採取法 分析法
1 アンモニア 吸収瓶(溶液捕集) 吸光光度法
イオンクロマトグラフ法
ガスクロマトグラフ法
2 メチルメルカプタン [気体試料]
試料採取袋

[排出水試料]
試料採取容器
ガスクロマトグラフ法
3 硫化水素
4 硫化メチル
5 二硫化メチル
6 トリメチルアミン 吸収瓶(溶液捕集) ガスクロマトグラフ法
7 アセトアルデヒド 試料採取袋
(2,4DNPH捕集)

試料採取袋
(常温吸着)
ガスクロマトグラフ法
ガスクロマトグラフ質量分析法
高速液体クロマトグラフ法
8 プロピオンアルデヒド
9 ノルマルブチルアルデヒド
10 イソブチルアルデヒド
11 ノルマルバレルアルデヒド
12 イソバレルアルデヒド
13 イソブタノール 試料採取袋
(低温濃縮)

試料採取袋
(常温吸着)

試料採取袋
(活性炭吸着)
ガスクロマトグラフ法
ガスクロマトグラフ質量分析法
14 酢酸エチル
15 メチルイソブチルケトン
16 トルエン
17 スチレン
18 キシレン
19 プロピオン酸 試料捕集管
(アルカリビーズ捕集)
ガスクロマトグラフ法
20 ノルマル酪酸
21 ノルマル吉草酸
22 イソ吉草酸

特定物質悪臭物質の測定の方法(環境省)

悪臭対策

臭気のプロチームが最適な対策を提案します

悪臭・臭気は目に見えず、その種類も40万種類もあるといわれています。また、不定期、臭いの強弱など様々な条件で発生する為、臭気に関する専門知識が重要です。
オオスミでは、原因不明の悪臭・臭気の特定サービス、脱臭に必要なオゾン脱臭機をはじめとした脱臭機の販売・レンタル、脱臭ノウハウの提供やコンサルティング等の経験を生かした脱臭サービスを提供します。
工場、倉庫、マンション、店舗、病院等あらゆる場所に対応いたします。

  • 悪臭対策
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主な協力会社

主な協力会社

経験豊富なスタッフ

臭気対策には現状把握と専門知識が必要です。無駄な時間とコストが掛からないよう、作業の一連の工程を現場経験が豊富で専門知識を持ち合わせたスタッフが最適な方法でコンサルティングを行います。
まずはお気軽にご相談下さい。仕組み・手続き・料金などをプロがわかりやすくご説明いたします。下見が必要な場合は、現地を確認し、問題の本質を把握した上で見積りいたします。

オオスミの各種資格保有者

  • 環境計量士
  • 技術士
  • 作業環境測定士
  • 労働衛生コンサルタント
  • 臭気判定士
  • 公害防止管理者
  • 環境アセスメント士
  • 環境カウンセラー

においの原因調査

においの対策には、現状把握と専門知識が必要です。においについてお困りのお客様に対し、現場経験が豊富で専門知識を持ち合わせた プロフェッショナルが原因調査・特定をいたします。

法令にのっとった測定以外にもこのようなご相談をいただいております!

  • 突然発生したガス臭の場所と原因が分からないので困っている
  • 倉庫に染み付いたにおいの対策をしてほしい
  • 引き渡し済み物件のVOC指針値超過の原因を特定し、改善することはできますか
  • マンションの一室から異臭がすると苦情が入った。何とかしてもらえないでしょうか

詳しくはにおいの原因特定に関する専用ページ

事例・実績

公共機関

  • 東京都
    芝浦水再生センターほか5ヶ所臭気分析調査委託
  • 神奈川県葉山町
    葉山浄化センター臭気測定委託
  • 神奈川県大和市
    臭気測定委託
  • 神奈川県川崎市
    入江崎クリーンセンター臭気測定分析業務委託
  • 高座清掃施設組合
    臭気測定分析業務委託
  • 神奈川県横須賀市
    悪臭調査業務委託

民間

  • 製造業
    ISO14001取得に伴う現状把握のための悪臭調査
  • 一般機械器具製造業
    脱臭設備届出に伴う環境測定
  • 建設業
    土壌対策工事に伴う悪臭調査
  • サービス業
    喫煙部屋から禁煙部屋へのリニューアル時のにおい対策

このサービスが目指すSDGs

すべての人に健康と福祉を 質の高い教育をみんなに 安全な水とトイレを世界中に 住み続けられるまちづくりを つくる責任つかう責任 パートナーシップで目標を達成しよう

オオスミのSDGsへの取り組み