昨今の自然環境の話題は科学的な根拠を示したものが多く、とても興味を惹かれるところです。私が子供の頃にも科学的な根拠を示したドキュメンタリー番組や書籍はありましたが、今の方が、圧倒的に科学的信憑性に優れ、数が多いように思います。
そのなかで、子供の関心や興味において"科学離れ""理科離れ"の話題も良くみかけます。何故なのでしょうか。
人間というのは、実感をもって、モチベーションや興味が上るものですが、最近は情報が多くても、身近で実感することが少ないからではないかと私は考えています。
体験する
オオスミのCSR活動(SDGsの取組も含む)の中に、中学生・高校生にオオスミの業務に基いた科学的な技術や知見を紹介するというものがあります。
そのなかで、走査電子顕微鏡でサンプル(鉄バクテリア)を観察する体験を提供したり、自然環境保護や維持で"河川"が重要な位置を占めていることの講義やサンプリング見学などを実施してきました。目を輝かせて取り組む若者をみると、何か他にもサポートできないかと思いますし、興味を持ってもらえないときはどうしたら良いかとあらためて考えさせられます。
自然環境・気候の変動やそれに伴う災害などは、地球上のすべての人々の問題でもあるので、若い時から、身の回りの小さなことにも興味を抱き、より科学的に、正確にものごとを観察、把握する力がつけられると良いのではないかと思います。また、科学を生業としている身からするとそれらの一助となればありがたいです。
引き続き、会社のミッション、地球にくらす人々に環境側面から安心・安全を提供しできるよう邁進していきたいと思います。
なお、現在建設中の新棟の中には教育利用のラボの設置も考えられていますので、今後の展開が楽しみです。
分析技術グループ 宮崎