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連載の5番手は、趣味が読書とダイビングの2年目社員、下村がカマクラス研修についてお伝えします。
(KAMA CLASS概要説明はこちら

 詳細な研修内容は同期二人に任せ、私はお昼からの研修会場となった旧村上邸についてお話ししようと思います。

趣のある旧村上邸

IMG_5477.JPG  旧村上邸は、その名前の通り、元は村上梅子さんという個人の所有であった邸宅が鎌倉市へ寄贈され、現在は㈱グッドネイバーズによって誰でも借りられる研修所、地域コミュニティ施設として運営されているものです。
 SDGs未来都市として選定された鎌倉市のなかで、旧村上邸はSDGsのショーケースとなることを目指し、イベントや講話などを開いています。

 訪れてみると、旧村上邸はまさに自然に囲まれた古民家のイメージそのものの風情ある建物でした。

IMG_5554.JPG 縁側に座って昼食を食べていると、庭園の緑が目に優しく、鶯の声が聞こえ、リスが木を走りと、数分も歩けば街中なのが信じられないくらいに自然に囲まれています。 初めて見る能舞台や、昔ながらの雨戸、美しい庭園など、魅力的なところがたくさんある施設でしたが、私が一番面白く感じたのは手入れが間に合わないと語られていた、雑草に覆われた一画でした。
 その隣の綺麗に整えられた庭園と、どんどん繁茂していく雑草の境目が人と自然の競争がちょうどよく拮抗しているように私は感じました。

IMG_5576.JPG 昔から人は、自分たちが生きるために、自然と競争しながら土地を少しずつ開き、生きてきました。しかし今では、人と自然の競争は人が圧倒してしまっています。
 人が生きるには非常に便利な時代ではありますが、自然とともに生きている以上、自然が負け続けては長く続くものではありません。
 旧村上邸の雑草のように、自然とちょうどよく拮抗した競争をしていくために、自然にペースを合わせること、自然を競争できるように育てること、それが持続可能な発展ということなのではないかなと、今回、鎌倉の自然の中で「環境を全身に感じて」考えました。

 調査第一グループ 下村