1月25日にオオスミの有志11名で、生物多様性保全活動の一環として樹木の伐採体験に参加してきました。「横浜自然観察の森」にて行われた「キンモクセイ(外来種)」の伐採の様子をご紹介します。
生物多様性保全活動
横浜市の施設「横浜自然観察の森」の指定管理者である(公財)日本野鳥の会では、会社や組織単位でのCSR活動を支援しており、今回はオオスミとして社員11名で参加しました。
活動は、以前参加した体験会※と同じ「横浜自然観察の森」で行われ、伐採体験には、同地を拠点に活動している「雑木林ファンクラブ」の方々にご協力いただきました。
※別コラム「生物多様性を学ぶ~ネイチャーポジティブ体験会に参加~」をご参照ください
保全活動なのに伐採体験?
活動では、初めに(公財)日本野鳥の会の方による座学のレクチャーを受け、その後、樹木の伐採体験に移りました。
今回伐採したのは、皆さんも馴染みのある「キンモクセイ」です。「保全活動と言っているのに木の伐採?」と疑問を持ちましたが、伐採は、外来種の除去、草地の維持と拡大の目的のため行っているそうです。ここでキンモクセイが外来種ということを初めて知り、驚きました。
体験を行う場所に行ってみると、高さ8~10mほどのキンモクセイが何本か立っており、その内の1本を伐採しました。実際に木を見てみると、いろいろな方向に枝が伸び、両隣のキンモクセイと絡み合っているため倒しづらそうだと思いました。 まずは、雑木林ファンクラブの方の指導のもと、大鋸を使って交代しながら倒していきます。この段階では、「受け口」と「追い口」という切り込みを作り、蝶番の役割をする「ツル」を活かして倒します。その後、剪定鋸と剪定鋏を使い、全員で丸太や枝を小さくしていきます。
伐採というと、切り込みを入れたらすぐ倒れるイメージを持っていましたが、安全確保のため木が倒れる向きの確認をすること、受け口・追い口の切り込みは水平に入れないと倒れないことなど、1本でさえも考えることが多く、より太い樹木の伐採はさらに難しい作業であることがよく分かりました。
また、私は普段は調査業務を行っていますが、体験の前に伐採や注意事項について丁寧な説明があり、「安全」が改めて大切だということを再認識する機会になりました。
今後の活動に向けて
今回の生物多様性保全活動では、樹木を伐採する目的から作業まで、一連の流れを学ぶことができ、生物多様性について考える良いきっかけになりました。伐採体験は女性にも好評とのことで、普段は体験できない活動に参加でき、私にとっても貴重な時間でした。
また、雑木林ファンクラブでは、園内の雑木林や人工林の保全管理のほかに、木工品製作の活動も行っており、解散後に購入した方も見受けられました。私も、お土産としてティッシュケースや箸箱などいくつか購入しました。
今後の生物多様性保全活動にも積極的に参加していきたいと考えています。