オオスミでは自然環境調査を行っており、新入社員等に関心を持ってもらうため、敷地内の木にシジュウカラ用の巣箱をかけています。その巣箱を今年も利用してくれていることを確認しました!
都会でも見ることができる愛らしい鳥
シジュウカラは、スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属に分類される野鳥で、都会でも普通に見ることができます。大きさは14~15cm程度でスズメよりもやや小さく、喉からお腹にかけて黒いネクタイのようなラインが入っているのが特徴です。
オスのネクタイは太く、メスのネクタイは細いことから、オスとメスを見分けることができます。(写真は、ネクタイが太いのでオスです。)
シジュウカラの生態
シジュウカラは都会から山林まで広く生息し、種子、昆虫、幼虫やクモなどを食料とする雑食の野鳥です。
繁殖期は3~7月頃で、自然の中では樹洞やキツツキの開けた穴などを利用して、コケや動物の毛を使った椀状の巣を作ります。都会では、法面の排水管などの人工物に巣を作ることがあり、巣箱もよく利用します。
白に赤褐色や灰色の小斑点が入る1.5~2cm程度の大きさの卵を1日1個のペースで5~10個ほど産み、約2週間抱卵します。雛は孵化から2~3週間で巣立ちます。
シジュウカラの巣箱をつくる
シジュウカラの巣箱は、市販のベニヤ板を使って、作製しています。
巣箱をかける位置は、次の条件を満たすと良いようです。
・高さ1.5m以上(あまり高い位置だと観察しにくくなります。)
・正面が開けている木の幹等(周囲を見渡せて、猫等の外敵の足掛かりになる下枝等が無いこと)
・しっかりとした木の幹や人工物(巣箱が風や振動で揺れないこと)
・人通りがあまり多すぎないこと(多少であれば平気なようですが)
自分で巣箱を作ってみたい方は、巣箱の作り方.pdfをご覧ください。作り方や図面を載せています。
シジュウカラは、子育てする場所を冬の間に下見しているようなので、秋から初冬に巣箱を設置すると良いと思います。
シジュウカラが子育てしてくれれば、こんなかわいい姿を見ることができるかもしれません。
オオスミでは自然環境調査を行っております。お手伝いできることがあるかもしれませんので、お気軽にお問い合わせください。