再生可能エネルギーとは、太陽光、風力、水力などの繰り返し利用できるエネルギー源です。化石燃料とは異なり、枯渇せず、CO2排出量も少ないため、環境問題解決の鍵として注目されています。
1.再生可能エネルギーとは?
再生可能エネルギー(Renewable Energy)は、以下の2つ特長をもつエネルギーです。
・繰り返し利用できる(=再生可能)
・二酸化炭素をほとんど発生させない
2.再生可能エネルギーにはどんなものがあるの?
再生可能エネルギーの定義は国によって異なり、日本では以下のエネルギー源が再生可能エネルギーとみなされています。
・太陽光
・風力
・水力
・地熱
・太陽熱
・大気中の熱
・その他の自然界に存する熱
・バイオマス
主な再エネをもう少し詳しく説明します。
2-1 太陽光発電
太陽光発電は、太陽の光をパネルで受け止め、そのエネルギーを電気に変換する発電方法です。太陽光は無料で、地球上に豊富に存在するため、燃料費がかからず、環境への負荷が低い点が特徴です。近年、パネルの性能向上やコスト削減が進み、家庭用から大規模な発電所まで、幅広く利用されています。
写真は弊社(株式会社オオスミ)の本社屋上に設置している太陽光パネルです。本社で使用する電力の約10%をこの太陽光発電で賄っています。
2-2 風力発電
風力発電は、風車の回転によって生み出されるエネルギーを電気に変換する発電方法です。風力発電は、風況の良い地域で特に有効で、大規模な発電所では大量の電力を供給できます。初期投資は高額ですが、運転費用が安く、環境への負荷も少ない点が魅力です。
写真は弊社が契約している秋田県の峰浜風力発電所の風車です。
2-3 水力発電
水力発電は、水の力を使って発電する方式です。ダムに水を貯え、その高低差を利用して水を流し、その力でタービンを回し発電します。水力発電は、安定した電力を供給できる点が特徴ですが、大規模なダム建設には環境への影響が懸念されることもあります。
2-4 地熱発電
地熱発電は、地下の熱を利用して発電する方式です。地下深くには高温の熱が存在し、その熱で水を蒸気に変え、その蒸気でタービンを回して発電します。地熱発電は、安定した電力を供給できるだけでなく、二酸化炭素の排出量も少ない点が特徴です。
2-5 バイオマス発電
バイオマス発電は、植物や動物の有機物を燃やして発生する熱エネルギーを利用して発電する方式です。バイオマスとして、木質ペレット、家畜糞尿、食品廃棄物などが利用されます。バイオマス発電は、二酸化炭素の排出量が化石燃料に比べて少なく、地域で発生する有機物を有効活用できる点が特徴です。
これらの再生可能エネルギーは、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。
太陽光発電: 初期投資は高めだが、ランニングコストが安い。日照条件に左右される。
風力発電: 大規模発電に向くが、騒音問題や景観への影響が懸念される。
水力発電: 安定した発電が可能だが、大規模ダム建設には環境への影響が大きい。
地熱発電: 安定した発電が可能だが、適地が限られる。
バイオマス発電: 地域の資源を有効活用できるが、燃料の調達や輸送にコストがかかる場合がある。
3.主要国の発電電力量に占める再エネ比率の比較
日本の再エネ電力比率は2021年度で、約20.3%です。
出典:資源エネルギー庁
太陽光発電を目にすることも多くなり、導入が加速していることを肌で感じますが、諸外国と比べるとまだまだ再エネ比率は低い状況です。国は再エネの主電力源化を目指して様々な取り組みを行っています。
企業においても、脱炭素やカーボンニュートラルへの取り組みの中で、太陽光発電を導入、再エネ由来の電力会社への切り替えなどが進んでいます。
オオスミでは省エネコンサルティングを通じて、まずは使うエネルギーをできるだけ減らし、どうしても必要な電力は再生可能エネルギーを利用するための支援をしています。