zumen.JPG 先日、アスベストの事前調査を行う機会がありました。そこで実際行ったことについて書いていきたいと思います。

 アスベストの事前調査とは、解体・改修前に建物に使用されている建材にアスベストが含有しているかどうか調査することです。なぜ事前調査が必要なのかというと、アスベストは発がん性があり飛散性も高いので、アスベスト含有建材が使用されていると知らずに建物を解体・改修を行うことで人々の健康が害されてしまうからです。これにより法律にも定められています。

事前調査の内容

 事前調査ではまず、書面調査を行います。
 書面調査の流れとしては、竣工図や仕上表などをお借りし、アスベストが使用されている可能性がある場所を調査し、一覧にまとめます。書面は古いものや手書きのものも多く、文字がつぶれていることや現在使われていない表現がされていることもあるので、解読するのに時間がかかることもあります。

 次に目視調査を行います。
 目視調査の流れとしては、実際に調査対象の建物に伺い、アスベストが使用されている可能性があるかどうかを調査します。その際、図面調査の結果を参考に行います。実際に調査を行うと、改修が行われている部分があることや、図面とは異なった建材が使用されている場合もあります。そのため見落としがないよう慎重に調査を行う必要があるので、普段の調査では細部まで確認するようにしています。

 書面と目視の調査後、現場で得られたデータを整理します。
 整理した内容を写真帳や一覧表にまとめ、最終的にアスベストが使用されている可能性がある場所や分析を行う必要がある建材等を報告します。まとめる中で、いかにお客様の要望にそった内容で作成できるかを考えることが大事だと感じました。

実際の調査

saisyu.png 先日私は、初めて事前調査を中心となって行いました。次の作業のことを考えながら調査を行うことの大事さや、お客様の要望は何か、どのように行えば要望にそった内容で作成できるか考えることの大変さがわかりました。

 次の事前調査の時は、より意識的にお客様とコミュニケーションをとりながら調査を行おうと思います。

 調査第三グループ 川村