新型コロナウイルス及びその変異株の影響により、戻りかけていた日常から再び不安な日常へと戻りつつある今日この頃。皆様も会社の方針で在宅勤務、休日はご自宅で過ごす日々が増えて来ているのではないでしょうか。
 そのような中、今まで気にならなかったことが気になることはありませんか。
 その一つが騒音ではないでしょうか。

 横浜市では令和2年度は令和元年度に比べ騒音に関する苦情が増えたと発表※1もあり、オオスミの業務でも「近隣からの苦情があり騒音を測定したい。」とお問い合わせを事業者様より頂くことが多くなりました。

手軽な騒音計?

hyou1.pngのサムネイル画像  聞き取りの際に「スマホのアプリで調べたらこのぐらいの数値だった」と時々話に出てきます。本当にその数値は正しいのでしょうか?また、使い方の差により影響がでるのでしょうか?試してみました!

 右の表1~2は今回検証するアプリと比較対象の騒音計の情報になります。hyou2.pngのサムネイル画像今回使った騒音計はJISなどで基準を満たした機器となっています。

 測定場所は事務所にて、パソコンより音を出し、瞬時値(写真で撮ったタイミング)で判断します。
 測定はスマホのマイク方向を変えて、差がでるか確認します。騒音計.png

結果は?

 結果は下記のようになりました。
hyou3.png 結果として、マイクを正しく音源に向けた場合、アプリは騒音計に比べ2.6~7.5dB 低い値となりました。マイクを正しく音源に向けなかった場合は、表3のように大きな誤差がでます。また、スマホの種類によっても差が出るようです。

 周波数帯や設定条件などが不明確であるため、必ずしもではありませんが、あくまでも目安としてであれば正しく使えばアプリは騒音計に近い数値を得ることもできるようです。

 お住まいの地域によりますが、多くの役所で騒音計の貸し出し※2を行っている場合がございます。
 大半が無料で貸し出しを行っているので、気になる方はお問合せしてみてはいかがでしょうか。
(測定した値は参考値であり、正式な証明としては使うことはできません。)

 それでもお困りの場合や正式な証明が必要な場合はオオスミにご用命ください。(現状、法人様のみの受付となります)

【参考】
※1:令和2年度の公害苦情相談の状況について
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/kankyohozen/hozentorikumi/kujou.files/0007_20210729.pdf

※2:横浜市 騒音計・振動計の貸出
https://www.city.yokohama.lg.jp/business/bunyabetsu/kankyo-koen-gesui/kiseishido/soon/souonkei.html  

 調査第2グループ 山崎