事業を行うと、ゴミつまり廃棄物が発生します。
今回は環境計量証明業を生業とするオオスミから発生する廃棄物についてお話しします。
そもそも廃棄物とは?
廃棄物とは何でしょうか。
廃棄物は図1に示されるように分類されており、事業活動に伴って発生する廃棄物は、「産業廃棄物」と「一般廃棄物」の中の「事業系一般廃棄物」があります。産業廃棄物は、汚泥、廃プラスチック、ガラスくず等といった廃棄物処理法で規定された20種類の廃棄物のことを指します。
多くの業種に関係してくるであろう事業系一般廃棄物の代表的なものには、コピー用紙やシュレッダーごみ等の紙屑などがあります(一部の業種では産業廃棄物に該当します)。
特別管理産業廃棄物とは?
廃棄物の中でも、爆発性のある廃溶剤や、人体に毒性、感染性のある廃試薬や液体等は「特別管理産業廃棄物」に指定されており、特に取り扱いに注意しなければいけないものです。
オオスミは環境計量証明業であり、人体に有害な物質が水質や土壌等に含まれている濃度を測定しますが、その過程で特別管理産業廃棄物に該当する有害な物質を日常的に使用します。
例えば、爆発性のある廃溶剤や、シアンや重金属類を含んだ毒性のある廃液などがあり、非常に多くの特別管理産業廃棄物が発生します。
産業廃棄物の不法投棄で企業が倒産
産業廃棄物の不法投棄など適正に処理しないことによる事件が世間をにぎわせることがあります。
下記に産業廃棄物の処理に関する事件の一部を列挙します。
=化学系産業廃棄物に関する事件=
・香川県豊島における不法投棄(1990年11月)
・青森県・岩手県県境における不法投棄(1999年5月)
・利根川水系における取水制限(2012年5月)
=食品系産業廃棄物に関する事件=
・ダイコー事件(2016年1月)
これらの事件は、刑事訴訟もしくは民事訴訟のいずれか、またはその両方が提起されており、被害総額や現状回帰に要した費用が膨大になり、関係した会社の多くが倒産の憂き目にあっています。
オオスミの産業廃棄物管理者として
オオスミで発生する産業廃棄物には複数の有害物質が含まれており、産業廃棄物の処理業者と処理方法について綿密な打ち合わせを行いながら、処理を委託するケースもあります。
私は環境を守る立場であるオオスミの産業廃棄物管理者として、産業廃棄物を適正かつ的確に管理することで、地球の健康を守り続けていきます。