asube1.jpgアスベストは、飛散性に伴いレベル1~3に分けられています。通常、毒性を表すレベルについては、数字が大きいほど危険性が高いものになりますが、アスベストの場合は数字が低いほうが危険性が高いものになります。

 また、レベル1(吹付け材等)、レベル2(保温材、断熱材、耐火被覆材等)の建材については、工事を行う場合にアスベストの有無を調査し、入っていた場合には除去工事を行ってから改修、解体工事を行わなくてはなりません。

何が問題?

 レベル1、レベル2、レベル3(成形板等)の違いとしてアスベストの「飛散性」がありますが、工事を行う場合レベル1、レベル2の建材については行政への届出が必要となります。よって、事前にどのような建材があるかを建物ごとに確認しておくことが必要です。

 しかし、場所によっては使用時に確認できず解体時にアスベスト含有建材が見つかることも多々あります。そのようなときは、迅速に採取、分析を行いアスベストが含有しているのかどうか、またレベルはいくつに該当するのかを判断しなければなりません。

 最近、レベル2建材とレベル3建材の判断ミスが発覚したことにより工事がストップしたり、届出がされていなかったため行政処分を受けるなどの事例が報告されています。

オオスミとして何ができるか

 asube2.JPGこのようなアクシデントを起こさないためには、まず、個々の判断能力を挙げていくことが重要です。
 そのためには、社内での定期的なミーティングで情報共有することや現場での事例を蓄積しお互いに確認すること。また、作業上、確認できなかった箇所に関しては、お客様にきちんと説明をして改修、解体工事の時にしっかり確認していただくことが重要になってきます。

 オオスミでは、建築物石綿建材調査者6名、アスベスト診断士8名など有資格者を中心に日々切磋琢磨しています。これからも、「次工程はお客様」をモットーに社内、社外問わず情報を収集し間違いのない仕事をすすめていければと思っています。

調査第一グループ 岩﨑