オオスミの有志で行っている環境省モニタリングサイト1000 里地里山調査。今回は、そのデータがどのように使われているかご紹介します。
どんなことをやっているのか
モニタリングサイト1000は、特定の観測地点(サイトと呼ばれます)における鳥類、植生等の調査をボランティアやNPO法人が行い、全国各地のデータを収集し各サイトごとにどのような変化があるか、また、全国的にどのような傾向にあるかをデータ解析してます。
興味深いのは、そのデータが年度ごとに集計され、HP上で誰でも見ることが可能だということです。貴重種などの保護のため掲載されていない部分もありますが、普通種に関してはグラフや一覧表で確認することができます。
また、毎年各サイトごとに今までのデータの解析を行った報告書が事務局より送られてきます。調査を行っているときにはあまり気づかなかったことに気付くことの出来る良い機会でもあります。
例えば、今まで見られた植物が見られなくなったとか、冬鳥として渡ってきていた鳥がその年には見られなくなったなどが挙げられます。そういうときには、近くのサイトでの状況はどうだろう?とHPで確認することができます。
年数回ある全国各地での勉強会や報告会では、日頃合うことができない他のサイトの方々と意見交換したり、現在の課題、今後の目標を話し合うこともできます。自分よりもふたまわり以上年上の先輩方に、調査の方法や同定の仕方など教わる事ができるので大変勉強になります。
今後の活動は
モニタリングサイト1000 里地里山調査は、来年から第4期にはいります。オオスミは、今後も継続的に「日本の里地里山」の生態系の調査をすることで、自然環境の変化の「見える化」に貢献したいと思います。
調査第一グループ 岩﨑