私の所属する分析技術グループでは、分析業務を主軸としていますが、そのほかにも水質や建設発生土など試料のサンプリングも担当しています。

 サンプリングは分析結果を左右する大切な工程です。目的に沿って採取ポイントや場所の選定、採取のタイミング等を考慮して行わなければ、いくら精度よく分析を行ったとしても、得られた分析結果は全く価値のないものになってしまうほど、重要な工程なのです。

水質調査のタイミング

kawa.png 昭和46年に公布された水質調査方法(環水管30号 各都道府県知事・政令市長あて環境庁水質保全局長通達)には、水質調査の方法、採水地点、注意事項等が具体的に記載されています。

 たとえば、河川調査の時期について「採水日は、採水日前において比較的晴天が続き水質が安定している日を選ぶこととする。」とあります。
 目的に沿ったデータを得るためには、天候により採水計画を変更しなくてはなりません。採水計画の変更に伴い、人の配置、分析スケジュールの修正など他の業務とのバランスを考慮しながら調整を行っています。

 雨が続くと人員の調整、分析業務の割り付けに大きく響き、人の配置がままならない場合も生じます。

技術力のある集団だからこそ遂行可能

 人員調整を行う場合、その業務を遂行できるかどうか、その人の力量が大きく影響します。広い専門知識と経験を持った人財(オオスミでは、人は会社の宝・財産と考えているので、人材ではなく『人財』と表現しています)が揃っているからこそ、付加価値の高い業務をスムーズに遂行できるのです。

 誰もが技術者であるために、人の育成にこれからも寄与していきたいと考えています。

分析技術グループ 管雅英