sora.jpg東京では最高気温が38℃の猛暑が続いたり、湿気の多い雨が続いたりと、妙な天気が続いています。暑さ寒さも彼岸までなど申しますが最近の気候は9月になっても猛暑が続きます。

 オオスミでは夏になるとお問い合わせが増える商品があります。それは悪臭・臭気に関するものです。何故、悪臭・臭気は夏になると増えるのでしょうか。これには科学的に根拠があります。理由は3つ。


①湿度が高いと臭気を感じやすくなる
 人間の嗅覚は嗅細胞にて臭気を感じているのですが、嗅細胞の入り口にある嗅上皮(嗅粘膜)で臭気をキャッチしております。この嗅上皮には適度な湿度が必要で、湿度が高いと悪臭・臭気を感じやすくなります。

②温度が高いと悪臭・臭気が揮発しやすくなる
 例えば冷凍したイカと、常温に解凍したイカ。後者の方が臭いを感じますよね。これと同じメカニズムで温度が高くなる夏場になると悪臭・臭気の揮発性が高まり、冬場よりも悪臭・臭気を感じやすくなります。

③菌由来による腐敗臭が増加する
 夏場になると温度・湿度が高まります。この条件が大好きなのがバクテリアやカビ菌です。バクテリアが増えると台所の排水口や生ゴミなどの腐敗が高まりますので悪臭・臭気が発生しやくなります。
 また、カビ菌も増えると、カビ臭といわれる物質、2 -メチルイソボルネオール及びジェオスミンが発生しやすくなります。押入れに入れっぱなしの布団が夏場になると臭うのもカビ菌由来が多いです(定期的に天日干しを推奨いたします)。kaga.png       2 -メチルイソボルネオール             ジェオスミン

においの相談

 そんな夏場にオオスミでもよくお問い合わせを頂くのが、何の臭いかわからないが分析して欲しいというものです。しかし、これはみどりの窓口でどこに行くかわからないが切符が欲しいと聞いていると同じようなことで、実は雲をつかむような話しです。aku.JPG

 光にはナノメートル(nm)とルクス(lux)。音にはヘルツ(Hz)とデシベル(dB)というように種類と強度の目安になる単位がありますが、悪臭・臭気には濃度(ppm)の強度の単位しかありません。臭気は40万種類あると言われており、物質毎によっても特性が変わって参りますので、分析するにも、ある程度当たりをつける必要があります。

 その場合、オオスミでは原因がわからない悪臭・臭気の場合は臭気に関する専門知識を持ち合わせたスタッフが対応に当たります。悪臭・臭気が発生している状況、強さ、時期等をヒアリングして、経験豊富な有資格者がお客様に最適な方法をご提案することができます。

気温が高く、湿気が多い夏に何の悪臭・臭気か、わからないということがあれば、ぜひオオスミに聞いてみてください。

営業グループ 相馬