オオスミでは、事業所や建設現場の皆さまから、ご近所の苦情対応による環境調査のご依頼を頂く事が多くあります。騒音、振動、悪臭、低周波など苦情の種類も様々です。

環境調査は万能ではないということ

 環境調査を行い、法律や条令で決まった基準値と比較することで、一般的に問題になるレベルなのかどうかが分かります。(建物の室内の悪臭など、基準値が設定されていない場所もあります。)souon.JPG調査によって、客観的に現状を把握することができれば、対応策を考えることもできます。また苦情に対する対策を考える場合、対策前後の調査を実施する事により、数値の差により対策の効果を明確化する事が出来ます。

 では、環境調査をすればすべて解決するのでしょうか?

 いえ、経験上、YESではありません。苦情を言われる方の本来の目的は、騒音や振動、悪臭などが、ご本人の気にならないレベルになる事です。環境調査の結果、騒音や振動、悪臭などが法律や条令で決まった基準値をクリアしていたとしても、ご本人が納得できなければ解決しない場合が多いからです。

 そんな中でも、お客様から「騒音測定をオオスミに依頼して良かった。ご近所の方に測定結果を伝えたら、測定まで行った事に対し誠意を感じて頂き、良好な関係を築く事が出来た。」と嬉しいお言葉を頂くがあります。しかし、こういった結果は調査報告書だけで実現できたわけではなく、お客様が苦情を言われた方とコミュニケーションをとり、きちんとした対応をされた結果だと感じます。

相手の立場に立って考えること

 オオスミではかならずしも調査を実施する事をお薦めはしません。
akusyu.jpg  苦情を言われる方の立場にたって、納得して貰うために何を行った方が良いか考え、実行する事が大切だと思います。

 経験上、意味もなく苦情を言ってくる人はほとんどいません。毎日生活している中で、やはり騒音や振動、悪臭などが気になってしまっているのです。問題を解決するために対策出来る事はないか? 現状の把握や対策をする上で環境調査を実施する必要があるか?など、相手の立場に立って考える事が必要だと思います。

営業グループ 梅沢