オオスミではお客様から届く大事な試料の「受入検査」を行っています。
・取り間違えの無いようお客様情報と結びつけ、情報と相違が無いかの確認を行います。
・試料量や性状が分析できる条件を満たしているか確認を行います。
・分析までの間、品質を保つために必要なことを確認し行います。
「受入検査」は多種多様な企業において行われます。例えば、学校の給食でも飲まれる牛乳。牧場で元気に育った牛から搾乳され、工場へ運び込まれます。そして、工場内で加工や殺菌等を行い、最終検査による製品の品質に合格した牛乳のみが皆様の手に届けられます。この流れの中で、工場に運び込まれる、即ち、提供側から搬入された際に、発生するチェック工程が受入検査となります。
分析の入口を制する!!
分析を行っていく上で、受入検査は非常に重要です。
受入検査担当者は、お客様名や分析項目など様々な情報の載った受付票を基に、検査を実施します。その後、各分析担当者へ指示がだされ、分析を実施し、計量士のチェックを経て、お客様へデータを提出する、という流れになっています。当然、受入検査が滞ると次工程へは進めません。また、場合によっては、お客様へご迷惑をお掛けしてしまう可能性もあります。
これを未然に防ぐために、受入検査担当チームは改善を重ねてきました。
受入検査担当チームの活動
受入検査担当チームは、以下を目的として活動しています。
①お客様への迷惑防止(情報不足、受入検査漏れによる遅れを防ぐ)
②品質管理(サンプルの適正な前処理・分析・保管方法の運用につなげる)
③社内効率化(会社全体の業務の流れを良くし、効率化させる)
例えば、お客様から頂いた情報が錯綜することで正しいことが伝わらないまま、分析が進んでしまったら・・どうなるか。想像や事例を基にして、スムーズな流れを構築・改善してきました。
また、品質管理の代表例としては、フェノール類の分析試料の保管方法の運用です。水質試料の中には、フェノール類を分解する菌が存在していることがあり、長時間放置すると値が大きく変化するものもあります。お客様より頂いた「その時」の水質ではなくなってしまうため、固定という操作を行い、試料の「時」を止めることも我々の仕事のひとつになります。
そして、これらを円滑に行うために、社内のムダ・ムリを省いた効率化を図りました。
改善と理解と改革
客様、営業、現場担当者、分析者がお互いの利点になるような新しい社内ルール作り、そのための見やすいフロー資料の作成、意見聴取、仮運用を行い、これらを繰り返してきました。皆さんが、Win&Winになるような改善を行うことは、そう容易いことではありませんが、少しでも効率化を図り、皆さんの理解と協力を得ながら改良を進めていきたいと考えています。