先日、東京都内で行っていた土壌汚染対策工事が完了しました。
この案件は土壌汚染対策法で調査が義務付けられたため、1年以上前に地歴調査をスタートし、その後、土壌調査で汚染が見つかったため、対策工事までオオスミが行ったものです。
調査や工事にいろいろな制約のある現場でしたが、行政協議を含め、とてもスムーズに進行することができました。地歴調査や土壌調査、土壌汚染対策工事を一貫して行うことができ、また土壌分析も自社のラボ(分析施設)で行っていますので、その技術力とスピード感が「オオスミ」の強みだと感じています。
まずは「地歴」の確認
地歴調査では住宅地図などの資料調査、事業所へ有害物質の使用状況を確認するヒアリング(聴取)調査、現地の確認調査などを行います。地歴調査はいろいろな知識や判断が必要となるため、オオスミにはこの地歴調査を専門に行うチームがありますが、有害物質を使用している事が明らかになれば、次のステップの土壌調査を行うチームと協力して地歴調査と土壌調査の計画を進めていきます。
稼働中の事業所でも行う「土壌調査」
土壌調査では舗装がある場合はそれを除去し、その下の土壌を採取します。特に舗装除去中に配管や配線を切断する事故が多いため、図面と現地で配管などの確認を念入りに行います。今回の案件では狭小な場所での土壌採取や、地下ピット下からの土壌採取など難しい場面もありましたが、協力業者の知恵を借りながら、いろいろな方法で問題を解決し、土壌調査を進めていきました。
土壌汚染問題を解決する「土壌汚染対策工事」
土壌汚染対策工事には複数の種類がありますが、掘削除去の場合は重機で汚染土壌を掘削、トラックで搬出・処分し、規定の範囲・深度の汚染土壌が確実に除去されたことを確認します。今回の案件では、掘削除去後の地下水汚染の確認分析結果も問題なく、スムーズに土壌汚染対策工事が終了となりました。
オオスミは平成27年12月に特定建設業許可を取得しましたので、ご協力できる業務範囲も広がりました。土壌汚染の問題でご不明点がありましたら、是非お声掛けいただければと思います。