皆さんは『もの』(部材等)が壊れた時、なぜ壊れたのか疑問に思いませんか?
我々の周りのほとんどの『もの』は、それに適した素材で構成されています。またほとんどの『もの』が何らかの力を受けて構成されています。
『もの』が受ける力
例えば、自動車はその形を維持しているだけで自重を受けており、走行中では様々な繰返しの力を受け走っています。ビルなどの建物においても骨組みとなる鉄骨や継ぎ手にはその自重と風などの大きな振動の力を受けています。
様々な破壊形態
このように世の中の構成体は、約80%以上で繰返しの力を受けており、この小さな繰返し応力にて亀裂が徐々に進行し、やがて破壊に至ります。これを疲労破壊と言います。
また、衝撃的な力が負荷されて瞬時に破壊する場合を脆性破壊、恒常的な力が負荷され伸び切って破壊される場合を延性破壊と言います。これらに加え、環境による腐食、熱が加わる場合など様々な使用条件とともに破壊の形態も様々です。
破壊した材料の破面形態(SEM観察像)
破壊事故調査
これらのことから『もの』が壊れた場合、真の破壊の原因を調査・解明し、品質の向上や事故の防止に最善を尽くすことで災害防止につなげることが重要となります。
私どもオオスミの材料解析チームでは、これらの破壊事故調査を破損した破面解析および素材の適正分析等々の調査を踏まえ、事故の原因調査を行い、皆さまのお役に立ちたいと思います。
材料解析チーム 山本